海は厳しい

数日前から海岸にはゴミが上がっている。ゴミには海草や生活ゴミ、そしてなぜか大量のブラジャーのパット。そのゴミに混ざって黒い羽をした鳥の死骸がある。それも1羽2羽ではない。10m間隔ぐらいで打ち上がっている。
大きさはカラスぐらいだが、遠目から見てもカラスでないことはわかる。羽の形からミズナギドリだ。この数日荒れた海が続いたので満足に餌をとれなかったのだろう。
漂流物をチェックしながら歩き進めると、羽を広げ踊るように体をひねって朽ちている死骸があった。砂に汚れているが白い羽が混ざっていて、一回り大きい感じがした。写真に納め、さらに少し歩くと今度はまるで気絶して倒れているかのようにコロンと転がっている死体と出会う。白い胴体がまだきれいでくちばしや足の水かきもよく伸びていた。

はて?この鳥もミズナギドリのようだけど、だとすると黒い死骸はまだ幼鳥なのか?色も黒いし体も小さい。幼鳥でないとすれば、両者は別の種類の鳥ということだ。家に帰って調べるとどちらもミズナギドリには違いないが、黒い体のほうはハシボソミズナギドリ、体が白いほうがオオミズナギドリだった。
(茅ヶ崎市西浜海岸:ハシボソミズナギドリ 8、オオミズナギドリ 2)

*説明があったのは平塚市博物館の「自然探偵と海鳥ウォッチング」の”ミズナギドリのなかま”のページで、生息場所も季節も合致する。「自然探偵と海鳥ウォッチング」には参加したことがあるんだよね。