谷川岳(西黒尾根>山頂>天神尾根)

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土曜日からの一泊で谷川岳に登ってきた。友人のベテランと初級者の二人の3人のパーティ。谷川岳には昨年暮れにも登っているが、前回は天神尾根から登った。山頂手前の避難小屋、肩の小屋まで来たところでガスが出て、ピークを踏まずに下っている。今回は日本三大急登の1つ西黒尾根からの登頂を目指す。

土曜日。市ヶ谷から関越を天神平スキー場のロープウェイ駅まで行き、駐車場に車を駐める。ロープウェイは使わず、そのまま西黒尾根へと思うが、到着する少し前から雨が降り出し、到着時は豪雨に近い雨。駐車場で着替えていると地震速報が入る。うーむ。なんという出だしだ!予報によると3時過ぎには雲が抜けるのだけど、まだ11時過ぎ。小降りになるのを待って登山指導センターまで移動。荷物をあらためて整理し、天気の回復待ち。12時過ぎに空が少し明るくなってきたので入山。雪があるので最初からほぼ直登の急坂登り。小雨の中、雪をキックしながら登る。1200mぐらいほど登り、なだらかな地点で幕営。木に囲まれたスペースの雪を50cmほど掘ってテントを2幕張る。風が強く、道具を飛ばされないように注意しながら設営完了。ビール2缶と焼き肉で夕食を摂り、就寝。雨と風が恐ろしいほどすごく、寝ていると遠くから風の固まりが右へ左へとジグザクに移動しながら近づいて来るのがよくわかる。そして、バババババッーとテントを揺らして通過する。

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翌朝。快晴。テントに道具を残し、必要な物だけを背負って山頂アタック。ぼくの物は同行者に預けてしまい、ピッケル、ヘッドランプ、非常食だけ。ここからが本格的な雪山登山。

45度を越えるような坂や雪庇や亀裂を避けながら慎重に進む。
途中、雪が緩んでピッケルも止まらない難所があり、同行者にザイルで確保された状態でなんとか登る。間違ったらヘリで帰ることに・・・

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難所をなんとかクリアしたところで、ここの下りは無理だと判断。下る頃にはさらに気温が上昇して危険度も増しているに違いない。下山は昨年暮れに登った天神尾根から降りることを決断。天神尾根から天神平スキー場まで出て、そこからロープウェイで下まで降り、再びテントを張った地点まで登り直してテントを回収する。

ルートを決定したところで、もうこれ以上の難所はないということで山頂を目指す。多くの沢に雪崩の跡があり、雪庇も大きい。雪が割れて地表が見えている箇所も随所にある。最後の急坂を一気に登ると正面に肩の小屋が見えた。右手にはツインピークのトマノ耳(1963m)とオクノ耳(1977m)。去年来たときはガスで見えなかったけど、ほんとにすぐそこまで登っていたんだなあと驚く。今回は2つのピークを踏んでリベンジ完了!


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さて、下山。リスク回避で天神尾根の下り。天神尾根は西黒尾根と違って登山者でびっしり。スキーやスノボの板を背負っている人も少なくない。去年は中に入ってアイゼンを付けた熊穴沢避難小屋はすっかり雪に埋もれていた。


2時間半ほどかけてロープウェイ駅に着き、ロープウェイで下山。レストランで昼食をと思ったら開いていない!しかたないので行動食をお昼代わりで再び昨日登った同じ西黒尾根を登る。昨夜の雨で雪がいい感じに緩んでキックしなくてもブーツが刺さる。速攻で登り、テントをたたんで速攻で下山。結局、1日で登頂したのと同じ事になってしまった!

温泉に入り、東京へ。
温泉で腕時計を盗られたというオマケ付き (T_T)

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盗られた思っていた腕時計とiPhoneネックストラップは温泉に保管されていた!
ぼくが忘れただけのようです。すみません、すみません。 m(_ _)m