これは、自分未来ノート。
iPhoneアプリの開発にはじめて取り組む人にとって、それは1つの挑戦、賭けという思いが少なからずあるでしょう。帯に書いた「自分を賭けろ!」とは、あなたの内なる言葉です。未来に何かを賭けることができるとしたら、それは自分以外にないのです。あなたがiPhoneアプリ開発に自分を賭けるというのなら、この本はあなたの未来ノートと言えるのではないでしょうか。
iOSはこの秋(2013年9月)にiOS7と大きく変貌を遂げ、それと同時にXcodeもバージョン5にメジャーバージョンアップしました。本書は、わずか3カ月前の7月に発行した「Xcode4.6+iOS6.1対応」の改訂版ですが、iOSとXcodeの変化に合わせて、ほぼ全ページを書き直しました。iOS7で追加された機能を盛り込み、前著では割愛していた機能の説明も追加しました。書き足しただけでなく、サンプルを見直して差し替えたり、冗長な説明を省いた部分もあります。アシスタントエディタが最初に実装ファイルを開くようになったことに対応して(確かにこのほうが合理的です)、アウトレット接続とアクション接続をヘッダファイルではなく実装ファイルに挿入する手順、コードに書き換えました。結果、本文のページ数は423ページから566ページになり、掲載サンプル数も193本から230本と大幅に増量です。
たとえば、PART 6ではデリゲートについての説明に加筆し、また、スクロールビューのサンプルにはスワイプでページ送りする方法を追加しました。PART 7ではExitでシーンを移動するUnwind Segueの説明の追加。PART 10では新しくなったアクティビティコントローラを利用して、ライブラリの画像をAirDrop、メール、Twitter、Facebook、プリントなどで共有するサンプルに変更しました。
PART 9の「描画とアニメーション」は、新しく追加した章です。この章ではUIViewクラスの描画やアニメーション、ビュー切り替えのトランジション機能を取り上げ、さらにiOS 7で追加されたモーションエフェクト、ダイナミックアニメータについてページを割きました。モーションエフェクトはiPhoneを斜めから見て傾けると画面が浮き出ているように見えるという面白い映像効果(視差効果)です。ダイナミックアニメータはiOS 7の最大の注目点で、落下や衝突といった物理演算を使ったアニメーションを手軽に作れる待望の新機能です。
ジブンヲ カケタ ミライ
自分×7=未来。変えられるのは未来だけ