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クラス定義ファイルとクラス定義の構造

ActionScript2.0のクラス定義は、外部ActionScriptファイル(ASファイル)で行います。Flash MX Professional版の場合はクラス定義ファイルの作成とアクションウインドウのスクリプト編集機能を利用できますが、スタンダード版にはその機能がありません。クラス定義ファイルは拡張子が.asのテキストファイルなので、一般のテキストエディタで作成編集ができます。
クラス定義ファイルのファイル名は、これから定義するクラスと同名でなければなりません。たとえば、MyClassというクラスを定義する場合にはMyClass.asファイルを作ります
クラス定義ファイルの構造は次のようになります。プロパティは変数で定義して値を保存しますが、次の構造にはプロパティが書いてありません。プロパティについては後述します。


クラス定義ファイルの構造:
class クラス名{
 //コンストラクタ関数
function クラス名() {
}
 //メソッド
function メソッド名() {
}
 //関数
function 関数名() {
return(戻り値);
}
}


ここでのメソッドと関数の違いはreturnで値を戻すかどうかだけの違いです。両者を区別せずにどちらもメソッドあるいは関数と呼ぶこともあります。ただし、関数の戻り値のデータ型を指定した場合には、returnを入れないとコンパイルエラーになります。
クラス名はクラス定義ファイル名と同じにします。名前の大文字小文字を区別する点に注意してください。一般的にクラス名は大文字から始めます。クラス定義の内容はすべてclassステートメントのブロック内に書きます。たとえば、MyClassクラスのクラス定義ファイルは次のようになります。このクラスにはコンストラクタ関数だけで、メソッドや関数はありません。つまり、インスタンスを作るだけで何もしないクラスです。プロパティも設定していません。

sample→ ex04-01/my1stClassフォルダ

MyClassクラスのクラス定義:MyClass.as
class MyClass {
//コンストラクタ関数 ←クラス名と同じ
function MyClass() {
}
}

投稿者 oshige : 2005年2月21日 11:14