アカボシゴマダラ

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「蝶・サナギの謎」という本を読みました。アゲハチョウとアオスジアゲハのサナギには緑色のと褐色のとがあり、それはどういう条件で出現するのかを調べた記録。ぶっちゃけ一言で言うと、アゲハは触っている場所がツルツルしてると緑で、ガサガサしてると茶色。アオスジは反射光が強いと緑で、弱いと茶色!ということで、先に結果だけ聞くと「やっぱりな」だけで終わりそうですが、アオスジアゲハの研究は世界初だったそうです。これだけ虫好きがいる地球上で、このことをちゃんと調べようと思った人はそれまでいなかったわけですね。研究のテーマや結果はともかく、調べる手順や、装置の作り方が工夫のしどころで、そういうのが好きな人にはたまんないんだろうなと思います。

ところで先日、鳥の定例カウント調査中に、アカボシゴマダラの越冬幼虫を見せていただきました。
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アカボシゴマダラは近年急増している外来種。

日本にはゴマダラチョウというのもいます。
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バイクのシートに付いたヒトの汗の塩分をなめているところらしいです(^^;)

成虫は赤い色があるかどうかですぐ見分けられますが、幼虫はよく似ています。
そこで違いがわかるサイトがあります。
チョウの不思議話:自然しらべ2011「チョウの分布 今・昔」:参加型プロジェクト|日本自然保護協会~NACS-J - THE NATURE CONSERVATION SOCIETY OF JAPAN
背中の突起の数と、尻尾が割れているか閉じているかで判断できます。

これはゴマダラチョウの越冬幼虫です。突起が3対でしっぽが割れてます。エノキの樹の下の枯葉の裏にいた幼虫。2014年02月、茅ヶ崎野外自然史博物館観察会@里山公園にて。
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エノキの枯葉と見分けがつきません!