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2.1 スクリプトの記述

■コメント
スクリプトを読みやすくするためにコメントを入れることができます。コメントはスクリプト実行時には無視されることから、デバッグを効率よく行う目的でステートメントを一時的にコメント化してスクリプトを単純化するという利用方法も多く使われます。
コメントには、1行コメントと複数行に渡るブロックコメントの2通りがあります。1行コメントは//のようにスラッシュを2個続けた後にコメント文を書きます。

例:
//半径を5にする
r = 5;

次のようにステートメントの最後にコメントを付けることもできます。

例:
r = 5; //半径を5にする

複数行に渡るブロックコメントは/*から始まり*/で終わる区間になります。

例:
/* ここからコメント始まりです。
この行もコメントです。
この行もコメントです。
ここでコメントが終わります。*/

/*〜*/の区間に1行コメントを入れることはできますが、ブロックコメントを入れ子で使うことはできません。

例:
/*
//oshige.com
//2007.01.31
*/

■ステートメントの区切りと改行
ステートメントはセミコロン;で区切ります。ステートメントを改行しなくとも;で区切れば1行に複数のステートメントを続けて書くことができます。

例:
var a:int, b:int, c:int;
a=1;
b=2;
c=a+b;
trace(a, b, c);

このスクリプトから次のように改行を省いても結果は変わりません。

例:
var a:int, b:int, c:int;
a=1;b=2;c=a+b;trace(a, b, c);

また、ステートメントの途中に改行があっても;までが1つのステートメントと判断されます。先のスクリプトは次のように改行しても結果は変わりません。空白行もスクリプトには影響しません。

例:
var a:int,b:int,c:int;
a=
1;
b=
2;
c=
a+b;
trace(a, 
	  b, 
	  c);

なお、自動フォーマットを行うと、スクリプトにシンタックスエラーがないとき、自動的にステートメントの最後に;が補われます。同時に改行位置も調整されます。どのように自動フォーマットを行うかは[環境設定...]で選ぶことができます。


■大文字と小文字
スクリプトで使われる英文字は大文字と小文字を区別します。関数名やプロパティ名などはもちろんのこと、変数名やインスタンス名なども同一のスペルであっても大文字小文字が違えば別のものとして扱います。

例:my_mcをフレーム1から再生する
my_mc.goToAndPlay(1);//Tが大文字なのでエラー
my_MC.gotoAndPlay(1);//MCが大文字なのでエラー

例:変数aと変数Aは別の変数
var a:int = 10;
var A:int = 20;
trace(a, A);
//出力:10 20

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2007年4月26日 10:33に投稿されたエントリーのページです。

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