■パッケージとインポート
コアクラスではないクラスを利用するためには、クラス定義ファイルの所在をFlashが知るためにimportを使ってそのクラスパスを教えてあげる必要があります。クラスファイルが格納されているパスはパッケージとして提供されているので、クラスパスは「パッケージ.クラス名」になります。
書式:
import パッケージ.クラス名
[:note:]
クラスパスはビルドパスまたはソースパスと呼ばれることもあります。
パッケージとはクラスファイルが保存されているフォルダまでのパスのことです。クラスパスの検索開始となるベースパスは環境設定のActionScriptのクラスパス設定であらかじめ設定してあります。そこで、importではそこからのファイルパスを指定します。
たとえば、Spriteクラスのパッケージはflash.displayなので、クラスパスはflash.display.Spriteになります。したがって、Spriteクラスを利用する前にflash.display.Spriteをimportしておきます。クラスが何というパッケージに含まれているかは、FlashヘルプやFlashのアクションウインドウの左のリストで確認できます。
例:Spriteクラスをインポートして使う
import flash.display.Sprite;
var mySprite:Sprite = new Sprite();
mySprite.graphics.beginFill(0xFFCC00);
mySprite.graphics.drawCircle(100, 80, 40);
addChild(mySprite);
flash.displayパッケージにはSpriteクラスのほかにもLoader、MovieClip、Shape、Stageなどの多くのクラスが含まれています。そこで同じパッケージに含まれているクラスを1回でインポートできるように*を使ってクラスパスを示すことができます。ただし、*で省略できるのはクラス名だけでありflash.*のようにパッケージ名の途中から以下を省略することはできません。
書式:
import パッケージ.*
例:flash.displayパッケージに含まれているクラスを利用可能にする
import flash.display.*;