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クラスとは何か?
プログラムとは一連の作業の手続きを書いたものです。そして、決まって行う手続きは1つの作業としてルーチン化してしまい名前を付けて呼ぶことにします。これは日常生活の中にも見ることができます。たとえば「コーヒーを煎れる」という行為の中には何段階かの作業がありますが、「コーヒーを煎れる」という1つの「命令」で指示することができます。このような命令がたくさんたまってくると、次からも利用できるようにまとめて整理しておこうということになります。簡単に言えば、それが「クラス」です。
逆に言えば、クラスには便利な命令が入っているので、クラスから命令を引き出して使えばよいという考え方になります。しかし、料理はレストランで注文し給油はガソリンスタンドで行うように、クラスにも専門分野があります。たくさんある命令は分類されていくつかのクラスに整理されています。それがMathクラスであったり、Dateクラスであったりするわけです。
ActionScriptで利用できるクラスは、あらかじめ用意してあるビルトインクラスとユーザーが定義して作るカスタムクラスの2つに大きく分類できます。いつでもすぐに使えるという意味ではビルトインクラスが便利ですが、効率のよいプログラミングを行うためにはカスタムクラスを作ることを避けられません。
ビルトインクラスには、ECMAScript4に準拠したコアクラスとFlash Player固有のクラス(メディアクラス、ムービークラス、クライアント・サーバークラス、オーサリングクラスなど)が含まれています。カスタムクラスは、ActionScript1でもActionScript2.0でも作ることができますが、手法が違うだけで同じように動作します。ただ、今後のためにはActionScript2.0のクラス定義の方法を学ぶほうがよいことから、本書ではActionScript1.0のクラス定義については触れません。
投稿者 oshige : 2005年2月21日 11:11