朗読コンテンツを売ってほしい

iPod shuffleを使っています。実物を初めて見た印象は「ちっちぇ〜!」です。今まであたしが使っていたmp3playerも小ささが自慢でしたが(でも容量は64MB^^;)iPod shuffleは体積がその半分。持っていることを忘れてしまう。モノに縛られている感じが全くしません。家の中でそれぞれのiPod shuffleを装着して生活している我々はますます家庭内の会話がなくなっていく・・・。シャミの分もあるといいのにね。

ニューヨーク州の公立図書館がオーディオブックを取り込んだ『iPod shuffle』(アイポッドシャッフル)の貸し出しを開始した。利用者はさまざまな場所でオーディオブックを聴けると喜んでおり、図書館にとっても、CD版のオーディオブックより経費がかからないという利点がある。

そうそう、オーディオブックってなんで日本じゃあんまりないんでしょう。図書館にあるのは落語としょぼい近代文学の短編だけ。たとえばアマゾンの洋書でハリー・ポッターを検索すると、CDのオーディオブックがたくさん出てきますが、和書ではありません。

朗読になっていれば、わざわざ本を開く時間がない人でも、電車の中で、歩きながら、家事をしながら、聞くことができるのに。重たい本を持ち歩かなくてもいいし。暗いところでもいいし。ページをめくるのに苦労しなくてもいいし。忙しい人ほど、もう一つの世界を必要としていると思うな。目が弱い老人にも便利。

コピーされることが心配なんでしょうか?だったら朗読コンテンツは音楽ダウンロードサイトで売ってほしい。最新のベストセラーの日本語朗読をダウンロード販売してくれ。

それじゃ、本屋が困るでしょうか?日本語は漢字を見て意味を知る言語なので、活字を読むことでニュアンスが変わったり、さらに想像が広がるということもあると思います。本は言葉と装丁が一体となった工芸品という側面もあるので、本好きはやっぱり本を買うでしょう。

オーディオブックのターゲットは書物に縁が無い若い人や、忙しくて本を読めない人でしょう。聞いて気に入れば、今は読めなくてもいつか読むために本を買っとこうって思うかもしれないし。

マーケティング戦略でベストセラーになってもすぐ忘れられる本っていっぱいありますよね。たいていは活字が大きくてすぐ読めるものらしいですが。ということはそもそもそういう本は活字になる必要はないのです。紙がもったいない。

検討してくださいエライ人。書き手としてデビューを目指している人にも、既存の出版社としがらみがないってことで、チャンスかも。

----------

本日の越冬イワツバメ:1羽