人はなぜ歴史を偽造するのか

人はなぜ歴史を偽造するのか 

妄想に取りつかれた揚げ句一線を越えて偽造までしてしまった人たちの話。義経は大陸に渡ってジンギスカンになった。天皇家は14世紀の南北朝時代に北朝と南朝に別れ、今の天皇は北朝だが、正当な天皇は南朝で本当の天皇は別にいる。など。今聞くと「ハー?」ですけど、戦前はそう信じていた人も少なくなかったらしい。義経説は日本政府による大陸支配の口実になり、南朝説は戦後進駐軍が日本を支配するために利用されるところだった。歴史って後世の人によって都合よく書き換えられる危ういものなのですね。

そういえば、イエスは日本で死んだって説ありますね。世界各地にあるようですが。アレなんかもそういうことにしたかった、いやそうであるに違いないと思い込みたかった人たちの強い希望が大金を集め、ハンパじゃない規模の偽造が行われたのかもなあと思ってしまいます。

レンヌ=ル=シャトーの謎—イエスの血脈と聖杯伝説
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