郵便局にて

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ATMに並んでいると、私の前のおばあさんが振り返ってSOS。「すみません、わたし初めてなんだけど、どうなってるのかしら」ハイハイおまかせくださいと見てみると「お取り扱いできません、インターフォンをお取りください」と出ています。横の受話器を指してこれでお話してくださいと言うと、おばあさんは受話器を耳に当てた。

「何を言ってるかさっぱりわからないわ、どうしよう」「代わりましょうか?」聞こえてきたのはおなじみの「○○のお客様は○番を、○○のお客様は○番を。。。」だめだこりゃ、つべこべ言わずにさっさと誰か出て、と思っているとカウンターの奥から局員さん登場。

入金しようとしたのに出来ないと言われて通帳も出てこないというおばあさんの説明に、ATMの鍵を開けて中の通帳を取り出す局員さん。そして一緒に再度入金をするがまた取扱できなくて通帳が出てこない。またATMを開ける。

おばあさんはすっかりへこんで「わたし機械初めてなのに、どうなってるの、もういやだ、こわい、こんなのいやだ」とずっと私に向かって話すのでそれをなだめるのに一苦労。初めての操作で懲りるともう2度とATMを使えなくなるだろうな。そうこうしているうちに順番待ちの列がずらっとのびて、後ろのOLさんの眉間のシワが怖い〜。おばあさんよりもOLさんをなだめる必要があったな。

その時、奥から別の局員さんが飛び出てきて「その通帳、ボウシツが出ています」と告げた。ボウシツ?「それで回収されたんだ。あの、この通帳、一度無くされて届けを出されませんでした?」という局員さん。えっ?並んでいたみんないっせいにおばあさんを見た。

「あ、あら何の事か。。。オホホホ」一瞬にしておばあさんと局員さんは形勢が逆転した。2度回収された通帳とおばあさんは局員さんに捕獲されて(いえ案内されて)奥に消えた。。。

ボウシツとは忘失のことか。店頭のATMを監視する装置が局内にあるんだな。忘失届けが出されたカードや通帳はATMに回収されるんだ。。。

というわけで次は私の番。年に1回の振込用紙による振込。今年は用紙を窓口に持っていくとATMの方が手数料がお得ですと言われたのでした。振り込んだのは「タゲリ米」。お米をちょっと高く買うかわりに、農家の人に水田で稲作を続けてもらい、渡り鳥の越冬地を確保するシステムです。

タゲリ米でおいしい自然保護:茅ヶ崎・三翠会(トップページ)


毎年届くタゲリ米のパッケージ
去年は白米、青米、黒米3本のモミが入っていました

(続く)