心の砕ける音

心の砕ける音 (文庫)

これも打ちのめされるようなすごい本より。ミステリーです。クライマックス近く、ある一文を読んで、いやある形容詞を見た瞬間、ウオオオオ!!!恐怖が背筋を走った。読者に対して、念入りにしかけられていた罠。まんまとはまりましたよ。ああ怖かった。


「気をつけるのよ」
「愛を必要としすぎないように」

その言葉の意味も最後まで読むとわかります。そしてそれは特別なことではなくて誰にも起こりうると考え直すと、またうっすら怖くなる。。。でも気をつけろって言ったってさ、気をつけようがないよ。落石注意の標識か。。。やはりメロドラマは苦手です。