漢字全てにルビがふってあり、著者が隣に座って話しかけてくれているような演出の「よりみちパン!セ」シリーズ。これは、装飾・ジュエリーから、世界史を語った本。著者はケルト芸術の研究者。興福寺の阿修羅は造形的にすばらしいだけでなく、その肌を飾るネックレス、リボン、スカート、髪形なども非常にオシャレ。それらの装飾品はシルクロードで西方より伝わった。きらきら光る美しいものを求める心は世界共通。各地に残る遺物の旅。イタリア、ラヴェンナのモザイクもこういう視点で見たことなかったな。この著者の別の本、専門のケルト美術について知りたいと思い始める。
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救いようのない話の最後にかすかな希望が。
かかわってしまった人からは、のがれられない。その人が幸せでない限り、たとえどこに行こうと自分も幸せにはなれない。そのことを受け入れながらいきてかなきゃならないんだよ。