ヒトは食べられて進化した

ヒトは食べられて進化した (単行本)

3章までは退屈だが、4章からはお待たせ、いろんな恐ろしい捕食者が紹介されます。トラやヒョウなどのネコ科。オオカミやハイエナなどのイヌ科。クマ、ヘビ、オオトカゲ、ワニ、サメ、猛禽類。。。古生代、つい最近の19世紀あたり、そして今も、霊長類は他の動物にとっておいしい獲物。捕食者別に襲撃方法、食べ方などを解説。

これを読んで、ふとおもう。ヒトと縁の深い犬と猫。彼らとの関係は、昔はわれわれ自身が彼らのエサだった。今は自身の肉を差し出す代わりに、快適な住居と安全と他のエサを与えている。犬や猫は狩りの大変さを味わう事なくエサを手に入れている。形はちょっと複雑になったが、ヒトはイヌやネコにとって今でもエサだ。。。

また、ある分野のある偉い先生が、異性を選ぶ基準として、男性は女性の顔、女性は男性の背の高さを絶対的価値と見ると言っていた。なぜ身長が?と不思議だったが、これを読んでからは、納得がいく。体が大きい動物は捕食されにくい=生存確率が高い。現代の生活では、人間が他の動物の餌になるなど考えられないのですっかり忘れているが、本来はヒトは常に狩られる側なのね。。。

後半は、西洋人は肉食だと自分でイメージしているけど、実際のところは。。。という話だったような気がする。アジア人としてはあまり興味が持てず、適当にスキャンして終わり。