アオバトのふしぎ

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かながわ野鳥ライブラリー 1
大磯町照ヶ崎海岸におけるアオバトの生態
1992
調査・編集:こまたん
発行:日本野鳥の会


浜口哲一さんの遺された著作を平塚市図書館で検索して目を通している。「こまたん」(髙麗山・花水川探鳥会)は大磯の高麗山周辺をフィールドにする、趣味で野鳥を見る人たち。1992年に野鳥の会の会報でこの報告書が発行されると知って購入した。あのアオバトが丹沢からやってきていたとは。。。そのルートは。。。なぜ彼らは山奥から毎日大磯まで来るのか?浜口さんの協力があったとはいえ、素人だけでよくここまで調べたなあ、リスペクト!!だったのですが、その後、このような立派な本にまでなっていたとは知らなんだ。


アオバトのふしぎ [単行本]
アオバトのふしぎ
こまたん (著)

鳥を調査するというメインテーマだけでなく、素人集団のそれぞれ得意な面を生かしての活動っていうのが、楽しい。登山が趣味の人、木登り名人、語学が得意な人、雨の日も風の日も早朝定点観測できる人(これが一番大変かも)。。。アオバトという鳥について知りたいそれだけのためのプロジェクト。このせちがらい世の中で、「だって知りたいんだもん」のパワーだけ。

そしてこれを読むと、いろいろなことが付随的にわかってくる。丹沢と周辺の山の植生の違い、人間は道路や線路で土地を区切って認識しているが、鳥の目線からするとまたちがう空の道があるということなど。

アオバトならこのサイト こまたん