NHKの週刊ブックレビューで、イタリアのスローフード運動を日本に紹介した島村菜津さんがお薦めしていた本。なんか大分県の取材が多いなあと思ったら、著者は大分出身。そして国東半島の姫島と、山口県の祝島が地理的にも文化的にも非常に近いことを知る。
息抜きのつもりで読んだのに、祝島はずっと気にかけている場所。毎日、中国電力vs原発建設反対運動の動静を息をのんで見守っている場所であります。こんな大事故が起こってしまって、もう原発推進はないだろうと思っていたら、政府と電力各社はまだまだやる気のようですね。。。
国東半島の付け根には宇佐神宮があり、宇佐から奈良への海上の道の要衝が祝島なのですね。その道は遠く朝鮮半島へもつながっていて、藁積みや、農作業の小屋や、漆喰の塀などの作り方に共通点があるそう。農業、土木の技術を伝えた渡来人の道でもあるのでしょう。
山口県上の関町〜祝島〜姫島〜大分県国東半島〜宇佐神宮と船の旅をしてみたいなあ。