フェルメール 光の王国

フェルメール 光の王国 (翼の王国books) [単行本] 福岡伸一 (著), 小林廉宜 (写真)

世界中に散らばっているフェルメールの絵を見に行く企画。カタログとしても。

何点かの絵に共通して出てくる家具、服、小物、窓の位置などを比べて見ると、ドールハウスの内部の写真を見ているような気がしてくる。にしても全作品のうち、2点だけ背景が真っ黒なのはなぜなんだろうか?若桑みどりの「人体表現における南と北」を思い出す(そのうちの1点は「真珠の耳飾りの少女」だけど、だいたいあの少女は誰なのか?)。

シンメトリーとは、ラテン人にとっては、個と個、個と全体、空間内における人体のシンメトリーであった。それゆえ風景なしに人体はありえない。クラナッハやグリーンのように(デューラーすらも)背景を黒でうめるという事は、イタリアには決してないのです。(現代思想 臨時増刊 1980.7 総特集=地中海)
そういえば、古書店で買った、アーノルド・ハウザー著、若桑みどり訳の「マニエリスム」(全3巻で1000円!)まだ読んでない。。。やっぱり買っちゃうと読まない。。。

「フェルメールセンター銀座」オープン: オランダ政府観光局ニュース≪業界版≫
2012.07.22まで