土山峠(&ヤビツ)

家人がトレランで夕方まで留守。じゃあ私もちょっと遠くまで行ってもいい?ということで宮ヶ瀬まで、できればバードウォッチャーの聖地、札掛まで行ってみたい。。。と朝7時に家を出発。

伊勢原駅前を通過、今日は七沢の方へ。前回「分かれ道」で間違えて遠回りになってしまった箇所をチェック。沿道の自転車屋さんもチェック。もし何かトラブルがあったとき修理してもらえるところを記憶しておくため。

前回の宮ヶ瀬行きの記憶がよみがえる。ハチに刺されて「ああ、もうここに自転車を置いてタクシーで帰るのか?」と絶望的な気持ちになった場所とか。でも一度通った道は余裕ですね。まったく迷わず坦々と清川村まで。

煤ヶ谷から土山峠の上り。前回は道にミミズがいっぱいだし、雨は降り出すし、予想外の急勾配で、泣きながら自転車を押して歩いた道。今日もここで雨が降り出して泣きたくなった。でも一度も足を付かずに登り切った!ミミズいなかったし。ヤマメ乗りを意識したからかな?ヤマメ乗りって下向きの立ちコギぽい(全然ちがうかもしれません^^;)。

峠を上がりきると、ホタルブクロの花。赤い橋、白い橋、青い橋、順々に渡っていく。

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やまびこ大橋に着くと雨があがった。遠目に白い花が崖一面に咲いている箇所があった。近づいてよく見ると、白いのは葉の一部。不思議な葉っぱだなと思い、帰って調べると、それは「マタタビ」だった。ここに猫を連れてきたらどうなっちゃうんだろう?時間制限なし飲み放題パーティーだね。

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ビジターセンターでうろうろして、待機中の路線バスをみかける。前に自転車ラックが付いています。+100円で、自転車を乗せてくれる(積み卸しは乗客本人でやる)らしいです。宮ヶ瀬ダム手前の上煤ヶ谷〜土山峠が一番勾配がきついのですが、この1区間だけでも自転車ごとバスに乗せてもらったらいいかもしれないなあ。(一人で乗せられるか心配)
バスの前面に自転車を乗せられる「自転車ラックバス」(神奈川中央交通)(pdf)
平成23年4月1日(金)より「本厚木~宮ヶ瀬間」で本格運行へ!

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いつもならここで帰るところ、シャミがいたころの習慣で、3時間以上家を空けるといまだに不安。もういいんだよ、好きな場所に好きな時間に行っていい。自分に言い聞かせて札掛方面の林道へ。渓流沿いで水音がする。新緑が目に染みる。

ウツギ、エゴノキ、スイカズラの白い花びらが路面に落ちている。オカタツナミの紫の花。ヘビイチゴの赤い実。鳥の声は、オオルリ、キビタキ、ホオジロ、コガラ、シジュウカラ、ヤマガラ。あとは識別できず。ところどころで渓流へ降りる道、山側へ登る林道、登山道の分岐を見る。それをいちいち行ってみたい衝動にかられる。

キャンプ場の近くでオオルリのメスを見た。声はすれども姿は見えずのオオルリ。しかもメスって見たことない。これはなんだろう?と見ていたら、オオルリのオスが来て、ああ、オオルリのカップルだったのかとわかった。

川を渡り対岸の道を登る。眼下にさっき通ってきた道が見える。うんと高度が上がっている。あそこから登ってきたなんて信じられない。暑くなってアームカバーをはずしたり水を飲むとき以外は同じリズムでペダルを回して、止まらなかった。

あちこちに釣り場がある。河原にデッキチェアを広げて本を読んだら気持ちよさそうだな。ヒルとマムシがこわいけど。「フライフィッシング専用エリア」という看板。。。ということは虫がいっぱいいるのか。。。

丹沢ホームに到着。すでにお昼近かったが、特にこの近辺は鳥の声が濃い。夜明けごろにここに居たいな。一体何時に家を出ればいい?今なら深夜の2時とかかな^^;。木陰で休憩して、さてどうやって帰ろうか?来た道を戻り宮ヶ瀬周りだと遠回り。ヤビツを越えると距離的には近いんだよな。。。ここまできたらオマケだわと、ヤビツ側にこぎ出した。

だんだん勾配が急になっていく。じんわりじんわりペダルを回す。ハコネウツギの赤い花が落ちている。なんてかわいいんだろう。

気まぐれ喫茶〜護麻屋敷の間が特に急坂で、集中が切れそうになる。何カ所か腕でハンドルを引き、腿と脹ら脛にも力が入った。

こんな乗り方じゃ続かない。。。と不安になる。が、実は体は大丈夫。ただ脳が疲れているだけ。先日ツールド熊野の中継で、柿沼さんが言っていたことを思い出す。筋肉に蓄えられたグリコーゲンは前日までに食べたもの。試合中に必要なエネルギーは脳が要求している。ハンガーノックは筋肉ではなくて脳で起こると。

あと、朝の連ドラ「あまちゃん」で、長く潜るには何にも考えちゃだめだ。体中で一番脳が酸素を使うからって言ってたよね!ということで、機械的に登ることに集中。

タイムなんて考えたこともないけど、きっととんでもなく遅かった。でも足を付いたらもうこぎ出せなくなりそうで、とにかく止まらないように回す。

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突如現れた、バス停ロータリー。ここですか?以前車で来たことがあるけどすっかり忘れていた。ええと、ここで何をすれば?キョロキョロ。iPhoneのバッテリー切れそうだし、することもないのでとっとと下る。

最初の数カーブは楽しかったものの、下りにはすぐ飽きた。ブレーキを握るのに疲れて(握力17)、体も冷えてしまい、いやになって来たが、まだまだ菜の花台。春のサシバの渡り調査地点。昆虫のように、しばらく紫外線を浴びて暖まって、まだ下る。

ようやく蓑毛の民家が見えてきた。。。と思ったら、そこからが急勾配だった。なぜ山の中より民家ゾーンの方が直線で急な道?回覧板持ったおばあちゃんが道を渡ってるし。危ないじゃないの!(道路設計者様)

下って最初のコンビニ、ヤマザキデイリーストア秦野藤棚店で寒さに震えながら補給食を購入。おにぎり1つ食べたら落ち着いた(脳が)。iPhoneのバッテリーはここで切れた。
あとは金目川沿いにダラダラおうちまで。

ヤビツの表側はあまり楽しくなかったなあ。浅間山林道、阿夫利林道の方がよかった。浅間山林道の残り+表丹沢林道+萩山林道を通ってみたいな。それと丹沢ホームの奥行けるとこまで、宮ヶ瀬の早戸川林道終点まで行ってみたい。

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