AIDで生まれるということ

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祖母は、下町気質でメロドラマは大嫌い、あたしのお葬式は明るく楽しくやってねえという、前向きで明るい人でしたが、顔を見たことがない実の母については晩年までひきずっていたような気がします。少女時代、家族からたいそう可愛がられて何不自由なく暮らしていた祖母が、実の母親のことを知るや家族を許せないと思ったのはなぜなのか?生みの親より育ての親なんじゃないの?と子どもだったわたしには祖母の気持ちが理解できませんでした。

最近、
義父の精子提供で子供118人、諏訪マタニティークリニック | 日刊時事ニュース
というニュースが話題になりました。個人的には、うわ気持ち悪いなという感じ。
このクリニックは他にも
諏訪マタニティークリニックが異常胎児を選んで「減胎手術」 双子以上の妊娠で36件
保存精子で死後生殖:諏訪マタニティークリニック
という(わたしにとっては)気色悪いことをやっています。

いつも聞いているラジオ番組でその話題が取り上げられていました。
2014年07月31日(木)「夫の父親の精子を使った体外受精。新しいルールを議論!」(ディスカッションモード) - 荻上チキ・Session-22
ふつうならスルーする話題ですが、聞いてみようとおもったのは、精子提供による体外受精で生まれた人、ご本人が出演されると知ってです。

この番組はポッドキャストで後日内容が聞けるのですが、1週間しか保存されないので、もう新たにダウンロードすることはできません。われわれ女性にとってはとても大事なことが語られていて、私にとっても初めて知る事実があり、最初はこの人たち何を言ってるんだろう?という感じだったのが、話を聞くうちになるほどそうかと多少が意識が変わりました。貴重な回だとおもうのですが。

印象に残ったのは、AID(配偶者でない人が提供する精子による体外受精)で生まれたご本人は、AIDには反対の立場なこと。「将来子どもがショックを受けるかも知れないと、AIDの事実を隠しておくのはよくない。子どもが事実を知ってショックを受けるかもしれないようなことは最初からするな」という言葉は刺さったな。