罪と罰を読まない

『罪と罰』を読まない 単行本 - 2015/12/12 岸本 佐知子 (著), 三浦 しをん (著), 吉田 篤弘 (著), 吉田 浩美 (著)

未読座談会シリーズ。。。といってもこの他にはTBSラジオで放送された「車輪の下」を読まずにどんな物語が想像して話し合う企画しかないのだけど。

2016年01月12日(火)三浦しをん・サンキュータツオ「未読座談会」Session袋とじ - 荻上チキ・Session-22

22 三浦しをん×サンキュータツオ×荻上チキ「未読座談会」フル2016.01.12 - YouTube

22 三浦しをん×サンキュータツオ×荻上チキ「読後座談会」フル2016.01.19 - YouTube

とっても有名なのに、意外と読まれていない or 一応読んだけどすっかり忘れている文学作品ってありますね。このラジオ番組はヘルマン・ヘッセの「車輪の下」を題材に、読んだことのない4人が(小説家:三浦しをん、評論家:荻上チキ、ラジオパーソナリティー:南部広美、芸人&大学非常勤講師:サンキュータツオ)タイトルや本文の一部からこれはこういう物語ではないのか?と推理していくという企画。これが超おもしろかった。

最近、三浦しをんさんの本をアマゾンでチェックしていたときに「『罪と罰』を読まない」が目に留まり、そういえばあの番組はそもそもこのドストエフスキーの「罪と罰」の未読座談会の本のプロモーションで行われたのだったと思い出し読んでみました。


これも大変おもしろかった、しかしまた最近、若者が障がい者施設で利用者を次々と惨殺という事件があったばかりだと、その事を思い出さずにはいられず、この本を最後まで読むというのは、尾根道の明るい南斜面と暗い林の北側斜面を眺めながらバランスを崩さず注意深く進んでいくような気持ちだった。

以前マンガ「デスノート」が話題になったとき、これってドストエフスキーの「罪と罰」だよね、と友人に語ったことがあった(友人からは何の反応もなかったが)

革命とか優生思想とかを大義名分に大量殺戮を行うという犯罪は、ヒトの若い男性によってたびたび行われている。これは何なんだろうか?