猫楠

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫) Kindle版 水木 しげる  (著)

南方熊楠の生涯と彼の思想を猫に語らせるという。。。(熊楠は漱石とも交流があったという)。にしてもアスペにもほどがある。奥さんは大変だったろう。熊楠=粘菌、水木しげる=妖怪、ニッチな路線って大事ね。


粘菌生活のススメ: 奇妙で美しい謎の生きものを求めて 単行本 - 2016/5/6 新井 文彦 (著), 川上 新一 (監修)

粘菌入門。


森のふしぎな生きもの 変形菌ずかん 単行本 - 2013/6/7 川上新一 (著), 伊沢 正名 (写真)

粘菌のリファレンス本。


奇妙な菌類―ミクロ世界の生存戦略 (NHK出版新書 484) 新書 - 2016/4/11 白水 貴  (著)

地衣類ってのは、菌類と藻類の共生体だそう。んで、陸上生物にとって最も過酷な環境でも生きられるらしい。極地とか宇宙空間とか。

また、植物の根に寄生して共生する菌類があるが、寄生された同じ種類の植物の株同士が離れていても、根が菌糸でつながっていれば、昆虫に捕食されるなどの植物にとって生存にかかわる大事な情報が菌糸伝いに届けられることが実証されたらしい。

カミキリムシに寄生するボーベリア菌が、生物農薬として製品化されているとは知らなかった。ボーベリアに冒されたカミキリムシは内部を白い菌で埋められていき、その間も生きて動いている。やがて動きが緩慢になり体から水分が抜け、体節から白い菌糸がはみ出て動かなくなる。農薬が効きにくいカミキリ類の最後の敵が菌類らしい。

アリなど昆虫に寄生し、宿主の行動を操る菌の話は何度聞いても恐ろしい。子どもの頃テレビでみたB級映画で、ウイルス状の宇宙人が地球人を乗っ取ってゾンビ化する話があった。それを見てからしばらくは周りの大人を「この人はまだ人間なんだろうか」と疑いの目でみていたなあ。。。