2005年5月28日
ハシボソミズナギドリ
夕方、西浜に行くと波打ち際に目に付いただけで3羽の鳥の死骸があった。鳥の死骸が打ち上げられていることは珍しいことではないが、同時に数羽が上がっていることはあまりない。遠目に死骸だとわかるので普段は近くに寄らないのだが、同じ鳥の死骸が上がっているし、あまり見慣れない鳥のようだ。
近くに寄って観察すると、色が黒く、口ばしに特長があった。西浜でもよく見かけるカンムリカイツムリ?と思ったが、それよりサイズが少し大きいようだ。もう少しよく見ると翼がシュンととがって見えて「これはミズナギドリに違いない!」と判断。
ミズナギドリは海面すれすれを群れで飛ぶ鳥だ。色は黒く、アジサシなどと同じように海面に上がってきたイワシの大群などをめがけて海にダイブする鳥だ。ダイブするときは羽をたたんでナイフが突き刺さるように海に突っ込んでいく。大量で海に飛び込んでいるこの様子を「なぶら」と言って、その下に魚群があるので漁師は「なぶら」を見つけるとそこへ直行する。小魚が大きな魚に追われて海面に上がってきている状態だ。漁師は「なぶら」の下に居る大きな魚を狙うわけだ。数年前に、なぶらを漁船から実際に見たことがある。そのとき、ミズナギドリが海に突っ込んでいく様子も見たのだ。
でも、数羽同時に打ち上がるなんてどうしたんだろう?と思って帰宅した。
すると、ニュースを発見。
千葉県から福島県にかけての海岸で、渡り鳥のハシボソミズナギドリが大量に死んでいるのが確認された。千葉県などによると、九十九里海岸や茨城県の鹿島灘などで計1000羽近くが見つかっているという。太平洋を北上中、風で流されて沿岸に近づき、餌が捕れず弱ったらしい。
投稿者 oshige : 2005年5月28日 21:11
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