メイン

chap01.Flash固有のプログラミング アーカイブ

2007年4月18日

1.1 フレームアクション

■フレームアクションの入力
フレームアクションは、シンボルのインスタンスを配置する場合と同じように、タイムラインのキーフレームに設定するスクリプトです。メインのタイムラインだけでなく、ムービークリップのタイムラインにも設定できます。使用するレイヤーはどのレイヤーでもよく、インスタンスやシェイプが配置されているレイヤーに書くこともできます。しかし、スクリプトだけの専用のレイヤーを追加して使うのがわかりやすく一般的な方法です。
アクションウィンドウを開きキーフレームを選択するとフレームアクションを入力編集できる状態になります。フレームアクションを設定したキーフレームにはaの文字が表示されます。

[:note:]
ActionScript 3.0では、オブジェクトアクション(ムービークリップアクションonClipEvent()とボタンアクションon())はサポートされなくなりました。

続きを読む "1.1 フレームアクション" »

2007年4月20日

1.2 新しくなったイベント処理

■ムービークリップインスタンスのクリック
ActionScript3.0からイベント処理の方法が大きく変わりました。イベント処理については詳しくはChapter5で説明しますが、ここで簡単な例をいくつか紹介しておきます。(イベント処理→p.??)
たとえば、インスタンスのクリックはActionScript2.0では次のようにonPressイベントハンドラを使って処理することができます。
例:インスタンスmy_mcのクリック(ActionScript2.0)
my_mc.onPress = function() {
	trace("ありがとう。");
};

これと同じ処理をActionScript3.0ではイベントリスナーを使って次のように書きます。

[:sample:] click-1.fla
例:インスタンスmy_mcのクリック(ActionScript3.0)
my_mc.addEventListener(MouseEvent.CLICK, onClick);
function onClick(event:MouseEvent):void {
	trace("ありがとう。");
}

fig01-01-02 インスタンスのクリックで出力します。

このように、ムービークリップインスタンスmy_mcがマウスクリックによってMouseEvent.CLICKイベントを受けたとき、onClickメソッドが呼び出されるように設定します。onClickメソッドでは引数のeventを利用しませんが、引数として送られてくる情報を利用しない場合にも引数を受けるための変数を書いておかないとエラーになります。

続きを読む "1.2 新しくなったイベント処理" »

1.3 シンボルのインスタンスの参照

■ステージに作られたインスタンス
ステージに作られたインスタンスはプロパティインスペクタで付けたインスタンス名で参照できます。ステージにmy_mcというインスタンス名のインスタンスがあるとき、そのインスタンスはmy_mcで参照できます。さらに、インスタンスのプロパティはドット.またはブラケット[]のアクセス演算子を使って参照できます。次のスクリプトはmy_mcのプロパティx(水平座標)の値を150に設定するステートメントです。

例:my_mcのxプロパティの値を150にする
ドット演算子を使ったとき
my_mc.x = 150;
アクセス演算子を使ったとき
my_mc["x"] = 150;

[:note:]
ActionScript 3.0から_rootは廃止されDisplayObjectのプロパティになりました。単純にroot.my_mcのようにはタイムラインのインスタンスを参照することができません。詳しくは「1.3 ステージの表示リスト」で説明します。

続きを読む "1.3 シンボルのインスタンスの参照" »

2007年4月21日

1.4 表示リスト

■表示オブジェクトと表示オブジェクトコンテナ
ActionScript 3.0では、MovieClip、Sprite、TextFieldなどのステージに表示するすべてのオブジェクトを表示オブジェクト(DisplayObject)として作ります。しかし、表示オブジェクトを作っただけではステージには表示されません。表示オブジェクトを表示するには、それを表示オブジェクトコンテナ(DisplayObjectContainer)に追加する必要があります。
表示オブジェクトコンテナと成り得るものは、Stage、MovieClip、Spriteです。表示オブジェクトをMovieClipやSpriteのインスタンスに追加すると表示オブジェクトはそのインスタンスの中に表示されます。とは言っても、MovieClipやSpriteのインスタンスは、それらがStageの表示リストに追加されていないとステージには表示されません。

続きを読む "1.4 表示リスト" »

2007年4月22日

1.5 rootとstage

■root
rootとは表示リストのツリー構造部分の一番上にある表示オブジェクトを示すプロパティです。通常、ステージに作ってあるインスタンスが追加されている表示リストの頂点の表示オブジェクトはメインのタイムラインです。
次の例ではステージにmushi_mcインスタンスとhanaChou_mcインスタンスがあります。hanaChou_mcインスタンスは入れ子構造になっていて、中にはchou_mcインスタンスが入っています。このとき、次のようにrootプロパティを調べるといずれも[object MainTimeline]と値が返ってきます。すなわち、いずれのrootもメインのタイムラインであることがわかります。

fig01-05-01 hanaChou_mcインスタンスは入れ子構造になっていて、中にはchou_mcインスタンスが入っています。

[:sample:] root-1.fla
例:インスタンスのrootプロパティの値を調べる
trace(mushi_mc.root);//出力: [object MainTimeline]
trace(hanaChou_mc.root);//出力: [object MainTimeline]
trace(hanaChou_mc.chou_mc.root);//出力: [object MainTimeline]

続きを読む "1.5 rootとstage" »

About chap01.Flash固有のプログラミング

ブログ「ActionScript3.0入門ノート」のカテゴリ「chap01.Flash固有のプログラミング」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

次のカテゴリはchap02.シンタックスの基礎です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。