ああ、とっても重いメニューだった。
特に最後の元従軍慰安婦のお婆さん3人との食事は。
北朝鮮に拉致された人たちのお子さんたちが来日した日、戦時中に日本に強制連行された中国人が賠償を求めた裁判で高裁が時効と棄却。同じ日にその2つのニュースが並んでいるのを見て「皮肉やなあ」と複雑な思いになったのは私だけでしょうか。
他人にとってはもう忘れるに十分な時間が経ったと思われても、当人にとっては、まだまだ生々しく、普通の人とは違う時間感覚で生きているってこともあると思う。そのことで人生が大きく変わり、「今の自分」が決定づけられているとしたら。負け組のまま人生が終わるのかと思えばなおさらのこと。強制連行された人も、元従軍慰安婦も、拉致された人の家族も、911の遺族もそれは同じだとおもう。