5 15, 2004

イスラーム

互いに責めるのはもうやめよう。それよりこれから先どうすればみんなにとって一番いいか、そのことだけ考えよう。いや、考えてください。おねがいします。

私たちは地震台風目まぐるしく変わる季節の中に暮らしている。「祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり」と古典作品にあるようにこの列島においては永遠に不変のものなどない。原理主義をふりかざす人には警戒心をもたずにはいられない。

でもここのとこ、あの人質を無条件に解放してくれたクベイシ氏に私の心の針はグラッと傾いている。だってまともだったのはあの人だけじゃないですか?一瞬イラク人、イスラム教徒ををうらやましいと思った。(まあ、うらやましいと言えば心とお財布の利害が一致しているフランス人も「いいなあ、思いっきりきれいごとが言えて」と思ってしまうんだけど)

「イスラームとは、その存在自体が、一つの「経済学批判」なのだ。」
「イスラームはわれわれの世界にとって、なくてはならない鏡なのだ。」
という中沢新一の言葉がしみる夜

緑の資本論
中沢新一

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