ただいまカラスは恋の季節です。カラスだって求愛や失恋や横恋慕や三角関係やいろいろ悩みがあります。口説いたり、決闘したり、地団駄踏んだり、大変なのです。そしてめでたく夫婦になったカラスは子育てのための巣を作り始めます。巣の周りにはテリトリーがあり、侵入者が入って来ないか見張っています。「来たぞ」とか「気をつけろ」とかカラス同志で声をかけあい、侵入者が鳥の場合は空中バトルが繰り広げられます。というわけで、カラスが騒ぐのは地震の前兆とは限りませんです。
カラスと言えば、秋の流木の季節に相模川の上流からオニグルミがたくさん流れてきました。たぶん河川敷などに生えている木から落ちて流れ着いたんでしょう。このクルミをカラスが拾って高いところからコンクリートの上に落として割ろうとするんですが、殻が固くてなっかなか割れません。海岸の石段の上のコンクリート敷の上にはカラスが落としたクルミがいくつか落ちています。
わたしが波打ち際で拾ったのと、カラスのとを、そこら辺にあった石で割って見ると、私が拾ったのは中身が腐っていたり、すっかり炭化していたりして、一方カラスが拾ったのは白くツヤツヤしていて、食べちゃおかな?というぐらいおいしそうです。
うーん、どうやって見分けるんだ?と思って上を見ると、電柱の上にカラスが2羽知らない顔でとまっています。わたしがクルミを割ったのを見ていたはずですが、気づかないふりをしています。ハイハイ、すぐ消えますよ。と歩き始めても知らんぷり。何度か振り返りながら、カラスが見えなくなって(つまりカラスから私が見えなくなって)3歩引き返してちらっと見ると、彼らは地面に降りて大騒ぎしながら食べていました。
オニグルミは2ヶ所穴が空いていることが多いです。これはネズミなど齧歯類の動物がかじった後だそうです。
クルミの断面はこのようになっていて、2室に別れたそれぞれに実が入っているのですね。それをネズミ君たちは知っているのでしょう。