聖なる陰謀—アセファル資料集

聖なる陰謀—アセファル資料集 (文庫)

そしてゾンネンシュターンに興味ある人はこんなのも買ってますのジョルジュ・バタイユ。バタイユって宗教秘密結社を作ってたんですか!ひええ〜〜。

私の実家は(形だけだが)禅宗で、親戚にはカトリックのシスターがいて、母の実家はプロテスタント、という環境だったので、宗教=清貧、何か現世のものをそぎ落とすような、創造とは反対のイメージなのだけど、主に書簡からなるバタイユの資料を読むと、このひとたち、一から何かを作るのを楽しんでるなという感じなのです。

人はなんで宗教を興そうとおもうのか?(小学生みたいな疑問ですけど)。バタイユにしたって、シュタイナーにしたって、自分と現実の社会の溝を埋める何かを創作したかったのかな?組織力、経済力、いろんな面で現実の社会と遜色ないとまでは言わないけど、かなり代わりになってくれるものを。虚構のミニ国家。

となると宗教の内容よりも、それを興すに至った動機、なぜ現実に絶望したのか?が非常に気になる。タイムマシンに乗ってあらゆる宗教家に会いに行き、なぜそういう考えに至ったのか?そのきっかけは?あなたが絶望したのは何に対してですか?そしてちょっとこれを聴いてみてくださいとR&Bを聴いてもらって、どうですか?何か感じましたか?とインタビューしてほしい。インタビュアーは村上春樹で。