ノードとリンク。何を見てもそう見える〜。今まで読んだ本の背表紙に隠されていた新しいページがバタバタと開いたイメージ。アリの社会も、構造主義進化論も、みんなこれだったんだよ。
「スモールワールド・ネットワーク」と重複する内容が多いが、こちらの方が私のような一般ピーポーにはわかりやすい。図書館で「スモールワールド・ネットワーク」は社会学に分類されていたが、「新ネットワーク思考」はPCの棚にあった。アプリケーションの使い方とか、web2.0とは何かとか、そういう実用書の類いに分類されていたというのも、読んだ後で納得した。この本が発するメッセージは「理系」のなかに留まらず、人の生活に直結していて、具体的。
経済、言語、物理、生物の細胞、あらゆるものに現われるネットワークのモデル。西洋文明「ネットワーク」に出会う。かな。本の後半になるにつれ、「ツボと経路」とか「因果応報」とか感覚的に持っている東洋人であるわたしには、ええー?今更何を言う?というところもあったけど。
芸術の批評の分野では個々の人間性(作家の内面)に重点を置く価値観の次に来るのは、「ネットワーク」だろうと思われてきた。だからなのかよくわからないけどコンセプトがどうのこうのというアートがたくさんあって、装置があるのはいいけど「それが何か?」(by オオマエハルコ)みたいな感じがしちゃうんだけど。
ところで、「ハケンの品格」を見るたび「木枯らし紋次郎」を思い出すのはわたしだけでしょうか。
木枯し紋次郎 - Wikipedia
(お若い方はDVDや時代劇チャンネルなどで)