私の父は九州と東京を結ぶ寝台特急「富士」の車掌をしていたことがあります。父はよく、いせ辰の千代紙をおみやげに買ってきてくれました。子どものころは、大人になったら、そのお店の本店に自分で行ってみたいと思っていました。
千代紙のラインナップは不変。わたしがこどものころと全く同じです。一枚一枚木版刷りで、和紙の上に乗った顔料には独特の匂いと手触りがあります。
江戸千代紙 菊寿堂いせ辰
千代紙柄の表紙の「谷根千」のバックナンバーもありました。