茅ヶ崎在住ロケットライター、松浦晋也さんのblogで紹介されていた、漁師にして小説家、小菅文雄さんのエッセイ集。
・江戸っ子が食べた初鰹は腰越で揚がったもの
・文壇バーならぬ文壇釣り船みたいなのがあった
・関東大震災のときの津波
・津波と記録には残っていないが突然大波が来て多くの漁師が犠牲になったことがあった。
・戦後の食糧難の時、地引き網にスナメリがかかることがあり貴重なタンパク源だった、など興味深い話が。
「昔は、大山千軒、須賀(平塚)三百軒、南湖(茅ヶ崎)三百軒、と世帯数が決まっていた」というのも印象に残った。一次産業が土地から収奪できる限界がわかっていたということなのか。
片瀬周辺の地名がたくさん出てくる。地図を片手に地形を確認しながら読むと非常におもしろいです。