8 27, 2011

戦後科学技術の社会史

戦後科学技術の社会史 (朝日選書) [単行本] 中山 茂 (著), 吉岡 斉 (著)

p.256
原発立地について

地元住民による原発建設反対運動

欧米の場合:デモ・ロビー活動・公聴会・法廷闘争などによって争われるのが常

日本の場合:地権者・漁業権者の不同意(土地とカネ)しかないと言っていい。特に漁業関係者の反対が頑強。土地や海が公共のものという意識が希薄。言い換えれば、反対運動の重荷を地権者が負う。大間の熊谷あさ子さんなど「最後の一人」にかかっている場合も。

この本の発行は1994年。1996年に新潟県巻町で原発建設の是非を争点に全国初の住民投票が実施されている。

ーーーーー

漁業権と言えば、最近読んだ本。再処理工場からの放射性物質を含む廃液の海洋放出についての情報を伝える本。読んでいるうちに、これはターゲットが漁業関係者だとわかった。海洋の汚染は素人にはなかなかわからないので、一般市民にとっても貴重な情報源。

放射能がクラゲとやってくる―放射能を海に捨てるってほんと? [単行本] 水口 憲哉

0 Comments: Post | View |
ツイート