小澤征爾さんと、音楽について話をする

小澤征爾さんと、音楽について話をする [単行本] 小澤 征爾 (著), 村上 春樹 (著)

出ました。グールド、バーンスタイン、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番。わたしは村上春樹の小説を読んで、よかったなあと思ったのは、最初の3部作だけで、その後の作品はなんか後で気持ち悪くなってしまうんだな。

インタリュードのひとつ、「レコードマニアについて」を読んで、ああだからかあとちょっと思った。音楽好きを自称する人で、自分で歌ったり演奏したりしない人は信用できないな。グールドについてえんえん語りながら、ゴールドベルク変奏曲の出だしだけでもちょっと弾いてみようとは思わないのか?

自転車でもそうなのね、乗るのは好きだけどレースを見ない人。レースを見るのは好きだけど乗らない人。ふつうどっちかが好きなら、プロの妙技を見ようとか、ひいきの選手がやってる競技をちょっとは体験したいとか、おもうやろ?バレエ習ってるときもそうだった。自分で踊る派か、劇場に通う派か、まっぷたつ。なんでなんだろか?

というわたしも、実はマニア・オタク道まっしぐらなとこあるけど。この本も一気に読んでしまったし。けどね、これ読んでも小澤征爾の音楽はわからんよ。音楽は本読んでも無駄だから。聴くしかない。それに応えるには自分で歌ってみたり演奏してみたりするしかないのニャ。