湘南平のハイキングルート図を見ていて、まだ通ったことのない道があることに気がついた。湘南平の駐車場から西側に下りるルートと、揚谷寺横穴墓下から等高線沿いに東へ水道局の配水池近くに行くルート。今日はこの2つを行ってみることにした。
髙麗山側から登ると、最初に会ったのは、ルリビタキのメス。地味な着物に目の周りがほんのり白い。そして脇腹がサッと一捌けオレンジ色。ルリビタキのメス、ジョウビタキのメス、キビタキのメス、コサメビタキ(は雄雌変わりない)は地味な羽色がかえってかわいい。
山の地肌が露出している崖をシジュウカラ、ヤマガラ、コゲラの混群が通っていく。みんな行ったかなと思ったら、最後に黒いアオジが出てきて土壁をつついていた。お腹まで黒い(青がかった薄墨色)クロジでした。アオジが忙しく地面をつつく感じで、崖の土をツンツンしていた。道を上がると、クロジくんもツンツンしながら谷の向かいの地肌を上に移動。
途中、ケタケタッと大きな声がして、何かが飛んで留まったのが葉陰からはみ出て見えていた。コゲラより大きな白黒模様の脇腹。アオゲラかな。頭は見えなかった。
声はすれども姿は見えずのウグイスさんを見た。下草の間の枯れ葉を掘っていた。仕草はシロハラのよう。藪の中でチャッチャと鳴く同志。
ハシゴの展望台近くで、地面に下りているシメを見た。北の方へ降りていく道を途中までのぞいた。どこにつながるのか?今度行ってみよう。
横穴方面へ。南側の斜面はスミレが咲き始めていた。4squareでポイントを作ってチェックイン。ここだと目星をつけたトレイルの入口。全く人が通った跡がなくて、やめておこうとあきらめた。
湘南平の駐車場の東側へ。「自転車進入禁止」立て札の脇をすりぬけて山道へ。いきなりイノシシの掘った穴。その大きさに、どんだけ大きなイノちゃんがいるのか!とびびる。
一度髙麗山で、小さいイノシシが斜面を登っていくのを見たけど、まったく滑らずすいすいだった。手足がそのままストックみたいだもんね。イノシシやヤギ、カモシカの足先をモデルに登山用のストックを開発してみたらどうだろうか。先が2つに割れてチョキになってるの。里山にはシシ1号。岩山にはシカ2号ってかんじで。
それから先は万田方面とそれ以外に道が分かれていて、今回はそれ以外の方へ(^^;)大きな池のある方へ行きたかった。道はあるが、しばらく人の歩いた跡がない感じ。傾斜がきつくてロープが欲しい場所も。イノシシ先輩の踏み跡をたよりにおそるおそる進んだ。
小さなピークに達した頃から、歩けなくはないが、道がなくなってきた。地形をよく見て尾根を進む。しばらく行くと目の前が開けて水面の反射が見えた。池に来た!下まで行ってみると、池というよりは湿地だった。廃屋のような小屋もあるし、なんとも不気味。尾根からその湿地の方へ降りる斜面にシジュウカラだけの群れがいて、ツピーツピーとさえずっていた。
帰ろ!と小走りに戻る。さっきまでの急斜面を今度は登り。ここを自転車を担いで登り降りするのは無理だ。さっきの立て札のスミにマジックで「無理」と書いておきたい衝動にかられる。
万田への分岐まで戻ると幹に、管理用の目印の赤いペンキを塗っている箇所があり、人が手入れしている雰囲気になってほっとする。樹上にエナガたちがいた。エナガって尾根の日当たりのいいところにいるなあ。
平塚〜茅ヶ崎の海岸線の砂防林の松林近辺のシジュウカラは、ツピーツピーとさえずっていた。海岸近くは先に春がきている。
帰って、Runkeeperの軌跡を見ると、行きたかった池とは違う方向へ行っていた。私が行った場所は何だったんだろう?