岩波書店から出ている「叢書 震災と社会」(全11冊)の一冊。「原子力の社会史」を踏まえた上で、これからどうやって脱原発するか、シナリオの可能性について。
記憶に残ったのは、脱原発論者は一枚岩ではないが、共通しているのは、原発の新増設はNOだということ。政府が本気で脱原発するつもりならこの点をクリアにする必要がある。政府の本気度を見極めるチェック項目。
電力不足を脅しの材料にして再稼働をすすめようとしている原子力関係者が国民に仕掛けているチキンレースを終わらせるには、政府がガスなどの代替火力発電施設の建設運用に強い支援策を講じる必要がある。