震災後の自然とどうつきあうか

岩波の「叢書 震災と社会」(全11冊)から。

震災後の自然とどうつきあうか (叢書 震災と社会) [単行本] 鷲谷 いづみ (著)

水害などの災害は、自然界の種の優劣を攪乱し多様にする。津波などの大災害においてはコンクリートの堤防など、人工物では防げない。現在国定公園に指定されているのは、リアス式海岸で海から陸にかけてが崖になっているところ。開発しにくい場所なので、社会的には公園にしやすいと思うが、自然の生態系を保護するためには、海から陸にかけてがなだらかになっている場所が価値がある。砂丘と後背湿地のセットなど。そのような土地を人が住む場所と海との間の緩衝帯、遊水池として確保し国定公園にすれば、災害対策にも生態系保護にもなる。また今回の津波では、希少な生物の保護区が被災したが、面積が狭かったため全滅してしまった。ある程度の広さがないと復活できない。成功例=渡瀬遊水池

先週関東に大雨が降って各地で警戒水域を越えたが、藤沢の引地川親水公園、境川遊水池公園は、遊水池の機能を見事発揮して水没し、下流の住宅地を守った。ここはふだんは運動場、湿性植物園として市民の憩いの場にもなっている。このような土地利用が、海岸線にもあるといいと思う。


低線量放射線被曝――チェルノブイリから福島へ (叢書 震災と社会) [単行本] 今中 哲二 (著)

広島・長崎、チェルノブイリ、とにかく記録を残しておくことは大事だな。そのときは社会的に無かったことにしたいものであっても、ずっと後で役に立つことがあるのね。福島もきっと。