小学生の時に読んだ「日本沈没」の続編。小松左京氏一人ではなく、プロジェクトチームによって書き上げられたそう。なかなかの力作。上巻は小説というよりは、脚本という感じ。いつかドラマで見たことのあるシーンの連続。冒頭ちょっと眠かったが、上巻後半カザフスタンの奥地のハードボイルドな展開で目が覚め、きびしい気象現象の記述に興味がわいた。
そして下巻でいよいよ本テーマになるモノが出てくる。これは核とか捕鯨とか同様の構造を持つものを思い出させる。コスモポリタニズムをめぐる議論があり、オヤジマインドな私的にはおいしい部分だった。
映画化されたのだっけ?ドラマ化や映画化前提で書かれていると思うな。