サワガニ

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母の入院で急遽帰省〜戻ってから風邪をひく〜仕事の遅れを取り戻すため集中〜の2ヶ月でした。Macの故障、新しいマシンにデータ入れ替え、最新のOSに慣れる等も重なり、すっかりblogから遠ざかっていました。

帰省先では珍しい鳥はいなかったものの、毎朝早く起きて5月の故郷の自然を堪能しました。神奈川の鳥見のベストシーズンは棒に振ってしまいましたが、季節はくりかえす、また来年も再来年もある(波はいつでもある、というサーファーY師匠のお言葉)ということで、ゆっくりやっていこうとおもいます。

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IMG_2379.jpg

アオバトの声を聞きながら山道をあがる。道は雨で沢のようになっていた。。。と思ったら、カニ!かなり山の上の方なのだけど???今まで北側の沢で、何かが石の下にサッと隠れるのを見たことはあったけど、あれもカニだったんだろか?

帰宅してGoogleで「カニ 淡水」で画像検索。出てきた写真をずーっとスキャンしていくと、あった、同じカニ。その写真の概要に「サワガニ」とあったので、「サワガニ」で再度検索。

サワガニには、茶、赤、青と三色のタイプがいる。
一生を淡水ですごす唯一のカニ。
神奈川では海岸よりにだけ青いタイプがいる。
青いタイプは食べられない。
箱根(はこね)生(い)きもの図鑑(ずかん)(2)より


さらに首都大学東京の、青塚 正志、田村 浩一郎、鈴木 惟司さんの1997~1999年の研究にたどりついて
日本産サワガニ自然集団における遺伝的多様性
日向川(大山の東側の日向薬師の近く)の流域3kmで調査すると、青いタイプと茶色のタイプの棲む地域ははっきり別れていて、両方が混ざっている区間は1kmしかなかったそう。へーっ!(実際はもっと難しいことを調べてたんでしょうが、私にはこれだけでごちそうです)


さらにさらに検索すると、この鈴木 惟司さんという方は、その後
神奈川自然誌資料 | 神奈川県立生命の星・地球博物館
に研究発表をされていて
・小山町および御殿場市周辺域(静岡県および神奈川県)におけるサワガニ体色変異集団の分布 第18号1997年
・神奈川県酒匂川水系中流域におけるサワガニ体色変異集団の分布 第19号1998年
・神奈川県中央部相模川流域におけるサワガニ体色変異集団の分布 第21号2000年
・東京南西部多摩川中流域におけるサワガニ体色変異集団の分布 第23号2002年
と、あちこちでサワガニの分布を調査されているのですね。

神奈川自然誌資料には他に興味深い発表が載っていて、ついつい読んでしまい、時間を費やしてしまいました。

っと、そのなかに、
神奈川県江の島の陸域および淡水域におけるカニ類の分布 第32号2011年
伊藤 寿茂・北嶋 円・植田 育男 (pdfファイル)

というのがあり、江ノ島は海に近い(というか周りを海に囲まれている)にもかかわらず、サンプルの写真のサワガニは茶色タイプでした。湧水の水温?標高?昔の地形?

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・その日は他に、すぐ近くでアオゲラが活発に鳴いていて、羽音も大きく、ちょっとこわかった。
・横穴の下に自転車を置いていると、上からママチャリを押した紳士が降りてきた。その車輪の跡は1本で、上の方まで続いていた。「どこから上がって来たんですか?」と聞いてみればよかった。
・山頂にヤマガラの幼鳥がいた。
・にしても、カニがいるということは○・○・○・○?(^^)/