8 05, 2015

脳とナショナリズム

[ ]

脳とナショナリズムと戦争の意外な関係:日経ビジネスオンライン

太平洋海域は今安定していると思う。中国が海底掘ったり埋めたりして、それを周りの国は何もせず見ているぐらいだから。中東やアフリカの本当の紛争地の悲惨さに比べたら。中国が脅威と言っていたら、世界中が怖すぎてどこでも暮らしていけないだろう。外務省 海外安全ホームページ



第二次大戦はグローバル化によって起こったと言われている。日本は最初、日中戦争の仲裁をアメリカにやってもらうつもりだった。ところがドイツとソ連が開戦。日本陸軍がそれを後ろからちょっかい出すという愚策を実行してしまったために、ヨーロッパ戦線において対ドイツ戦を武器の製造が間に合うまで持たせたかったアメリカは、ソ連を奮い立たせるために目障りな日本を制裁した。

アメリカにとって大事なのはヨーロッパであって、日本などどうでもよかった。アメリカにとっては大義なき開戦、真珠湾攻撃は都合がよかった。グローバル化時代の戦争は、国境を接している国同士の利害によるとは限らない。同盟国の都合によって一見何も関係なさそうな国同士で突然始まる。



政府は今回の法案を通すにあたって、ホルムズ海峡の通行に必要だからと説明していた。ところがイラン核合意に向けて海峡の治安がひと段落すると、今度は中国の脅威がと言ってきた(脅威のレベルなら北朝鮮なんじゃないの?と突っ込みたいところだが)その舌先の変わりようが不自然に思えてならない。民意を誘導するためにナショナリズムを利用する手口は、北方領土問題で経験済み。北方からの脅威ってまだおぼえてる人いるのかな?



これから日本の防衛はどうあるべきか?社会学者の宮台真司は「重武装&中立」派と語っていたが、このごろいろいろ調べるうちに、重武装はいいけど経費はどうするか?が引っかかっている。

兵器の開発を同盟国と協力してやるなら、完全な中立は難しいということにもなる。完全中立の立場をとっている国はどうしてるんだろう?中立なら重武装は必要ないんだろうか?政府中枢の人は、そういう根本的な検討を公開して国民に考えさせてほしい。じゃないとみんなやる気出ないだろう。

防衛のリスクを論じるなら、現在の各国の兵力・兵器の製造能力・兵站力・長期戦の場合の食料自給力などを数値で検討したり、人の目が届きにくい紛争地での監視のためのジャーナリズムを尊重したりすることを子供に教えたほうがいいと思うし。

安全保障に緊急性が求められるのなら、食料自給率を上げる、人口を増やすために女性に不利な戸籍の法律は全部変える、成人するまでは教育費・医療費無料、それ以外の予算はカット、本気ならそれぐらいするよね。

    「東電の歴史はコストカットの歴史」と言われている。原発設置当初はよかったものの、次第に電力会社は安全対策の費用をケチるようになってしまった。それはなぜなのか?を検証しないと、また事故は起こるだろう。経営者とか責任者とか個人を裁いて終わりにしないで、全体のシステムを検討しないと。

同様に安全保障ムラのシステムも点検したほうがいいと思う。アメリカの権力が衰えて世界の力のバランスが変わりつつある今。

ーーーーー

0 Comments: Post | View |
ツイート