私は装飾紋様を概念にたとえる。.......体系とは死に対する防波堤の完成である。p15
この本の最初の節は宮川敦(みやがわあつし)の翻訳。というのは憶えていた。なぜこの本がずっとデスクの手が届く場所に置かれ続けているのか?自分のblogによると、2006年にamazonで見かけて買ったらしい。
- で、保坂氏はクロソウスキーという作家のことを話していて、あとでamazonで検索したら「ディアーナの水浴」という本があり、訳者は宮川淳だった。最近偶然「ありそうもないこと 存在の詩学」という本を見かけて、冒頭の「ラベンナの墓」を読んで「ああ、はまった。。。」と膝がガクンとなって訳者を見ると宮川淳だった。宮川淳が生きていたらなあとおもう。彼ならこの時代をどう見てどう思ったろう。
ふーん、そうだったんだ。。。10年前の自分はすでに他人。。。もう一度「ラベンナの墓」を読む。ああ、膝がガクンとなる。
この本の隣にクロソウスキーの「ディアーナの水浴」がある。訳は宮川敦。これは近所の古書店で見つけて買った。茅ヶ崎駅前の道を徳州会病院の方へ進んだところにある「書肆 楠の木」。これくださいというと、店主が「ふふ、クロソウスキーね」とつぶやいた。
その隣に「ベンヤミンの生涯」という本がある。これは浜見平団地の路上でNPO法人が主催する古本市で100円で買った。手に取ると、紙の表面の文字部分が刻印のように少しへこんでいる。これ活版だったのね。
その隣にアキム・ヴォルインスキーの「歓喜の書」がある。パラパラとめくり、これもいつか精読しなければと思う。
以上、デスクの積読リストでした。