インタビュー

毎年家人が出場している湘南国際マラソン。スタートと折り返し地点との中間、往復2カ所で補給を渡しています。沿道で応援していると、今年は地元CATVのスタッフからインタビューの依頼が。いやーうまく話せるかちょっと自信ないです。。。と及び腰。協力はしたいが、40人近くの仲間が次々走ってくるので、見つけて声援しないといけないし。ちょっと目を離したスキが命取りにという、じっと立ってるだけでも、視線と心の中はまったく余裕のない状態。「いやそれが、ちょっと難しいというか、あの、あの、」と押し問答している内に、仲間のうちの1位通過が行ってしまった!わー写真撮れなかった!

復路は、夫のエイド(バナナと前日に本人が調合した何か)とは別に、前日近所の野菜やさんで買って蜂蜜漬けにしてあった愛媛のレモンを手に。一緒に応援している家族のお子さんたちがすぐに自分から「手伝いましょうか?」って言ってくれて、手に一杯持っていたものから飴を分けて持ってくれた。みんな去年より大きくなったねー(当たり前だけど)オバチャンうるうるしてしまう。

そのとき、またCATVのディレクターから「レモンを配っているところをインタビューさせていただくことは可能でしょうか?」と。この「可能でしょうか?」っていう言い回しはいつ頃から普及したのか?気がついたときには仕事上のいろいろな場面で言われるようになってたな。「〜していただけないでしょうか?」より厳しい、それ半分命令やろ?みたいなニュアンス。

何を聞かれるのか分かっていれば、うまくやれると思うが、例えば答えが4択になっていれば瞬時に最良の答えを返せるが、わたしは一つの質問に対する答えを多く思いついてしまう症候群(今作った)なので、お約束のやりとりというのが本当に難しい。最初はうまく話し始めても、途中で集中力が無くなりシドロモドロになる光景がもう見える。

ここでも押し問答しているうちに、レモンがどんどん減っていき、相手からの要望が「中継時間までそのレモンを取っておくことは可能でしょうか?」にグレードアップ(汗)。「いやーそれは。。。」こちらもどうすればいいかわからず顔面蒼白になって問答する内にも時間が経ち、レモンがあと一枚というところになったとき、このCATVの人たちもがんばっているのに協力できなくて悪いなという気持ちが勝って「いいでしょう」と言ってしまった。するとすかざず「じゃ、それ、これちらでお預かりしましょう!」と取り上げられてしまった。。。レモンの1切れだけが入ったお盆を、ADの若い女性が捧げ持たされているのを見るのがまたつらい。

結局インタビューは受けたのだが。。。何を話したのか?全部はおぼえてないけど
・前日、○○屋さんでレモンを買った
・○○やさんの姪御さんも今日出場している
・さっき沿道で○○やさんご夫妻に会って話した
・誰を応援しているのですか?ときかれて#chiga_jog(チガジョグ)の公式声明通り「すべてのランナーです!」と答えた

その直後に、いや本当は「夫とチガジョグの仲間を応援しています」と言った方がよかったのか?言い直したい、と別の質問に答えながら平行して考えているうちに、わけがわからなくなってきた。どんどん声が小さくなり背中が丸くなって前屈みになるのを、マイクをぐーっと押し出されてこわくて、逃げるように顔を上げて話さなくてはならず、ちょっと泣きそうに。長時間は話せませんとあらかじめ言ってあったので、もうダメだと判断されたのか、無罪放免になった後、レポーターの人は時間をつなぐために一人で必死に何か話していた。ごめんなさい。。。こういうとき、さらっと完璧な応対が出来る人になりたい。。。泣

すんだことは仕方ない、今を生きよう、ということでまた応援に戻る。一緒に応援している家族のお子さんたちがかわいくて、癒された〜。関門閉鎖になり、最終ランナーが通って、飴やレモンや、持っていた旗を解体して畳むのも、手の怪我のためにうまくできなかったけど、お子さんたちがどんどんやってくれて、気がついたらすべて片付けられていた。すごいなあ。

そうそう、インタビュー中にめでたく最後のレモン1枚完売し、「あっ今、全部なくなりましたね!」だって。。。(-_-; 

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夫の今年の完走賞。沿道各所で待機してくれる仲間の応援とエイドのおかげで、今年もなんとか完走できました。
にしても、これは何なんでしょうか?粘菌?キノコ?シダやコケも連想される。(ある人たちの間では)湘南ぽいというか、大磯ぽいけど。。。


追記
今年は気温が上がり12月にしては暑かったです。レモンくださーいと来るのは女性が多かっ
たのですが(もちろん男性もいましたが)

男性:あっレモン(と寄って来る)
ねえレモンいる?(隣の女性に)
女性:ううん、いいわ
男性:ああじゃあいいです(私に)
私:はーい、がんばってくださーい(手を振る)

みたいなシーンが何回もありました。暑かったよ!