このタイトルは。。。(^^;; 読めって事ですね。。。というわけで。
孤島で鳥の調査をするにあたり、まず上陸するために水泳の特訓から。。。あー大好きなジャンルやわ。と読み進み、最終章になって、これは若い優秀な人材を学界にリクルートするための本だったか!と気がついた。young探鳥会だったのかー。
著書の中で、お?と思ったこと。それは、外来種であるガビチョウが、在来種であるウグイスを圧迫しているのではないかという前提で調査をしてみると、結果としては全然そんなことなくて、ガビチョウは濡れ衣を着せられていたという話。ガビチョウのせいでウグイスが減っていると思っている人は多いと思う。わたしもなんとなくそんな気がしていた。でも調べてみるとそうじゃ無かったんですね。著者はこれを失敗談として語っている。ご本人にとっては無念かもしれないが、ガビチョウにとっては。。。じゃなくて、環境政策上意義のある調査だったじゃないでしょうか。外来種は全部ダメ!というわけではないという。
中高年のバードウォッチャーはガビチョウ嫌いな人が多い。でも若い人や、入門したての人で、好きな鳥はガビチョウ!という人いるんですね。声がきれい、わかりやすい、わりと姿を見せてくれる、という理由で。将来ガビチョウがバードウォッチャーを増やしてくれるというまさかの展開になるかもしれない。
ガビチョウって、他の鳥の声に耳を澄ましているときに、突然近くで大音量で鳴き始めて「ああーっ!」ってなるんだけど、ガビチョウの声そのものは複雑でおもしろい。鳴き真似するし。相模川河口で初夏に鳴くガビチョウの声にコジュケイの鳴き真似が入る。けどここにはコジュケイは居ない。君たち、それどこで憶えた?鳴き真似から推測するガビチョウの移動とか調べたら面白そう。
ガビチョウと同じく疎ましがられている鳥にヒヨドリがいるけれど、ある方から「これがヒヨドリのさえずり」と教えてもらって、ええーヒヨドリってさえずるのかと思ってから、ヒヨドリの鳴き声も意識するようになりました。ヒヨドリのさえずりってどんなだか言えますか?バードリサーチの鳴き声図鑑(http://www.bird-research.jp/1_shiryo/nakigoe.html)でさえヒヨドリのさえずりは収録されていません。録音はあってもこれがさえずりと定義されていないんだと思います。あんなにどこでもいっぱい鳴いているのに。
電線で気分良さそうに鳴いているヒヨドリの声が耳に入ると、おっと自転車を停めて録音しようとするも、録音ボタンを押したその瞬間にヒヨは鳴くのをやめてどこかへ飛んで行ってしまうのだけど。さっきまであんなに鳴いてたじゃん。。。邪魔になるほど身近にいるのに、ヒヨドリの正体は意外とわかってないのかも。読んだ本と全然関係ない話になってしまった。。。