COVIT-19がくれた時間

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しばらくblogから離れていました。本を読む時間が、というか心の余裕が無かったため。

コロナウィルスによる社会情勢により、叔母3(これまでこのblogに登場していない夫の叔母)が入居している介護施設が面会謝絶、物品の持ち込みもできるだけ制限ということになった。最初は叔母3のことが心配だったが、電話で話すと結構気持ちが安定しているよう。「つらいのは私だけじゃない」「私より恵まれない人もいる」「みんな同じように我慢している」という聞いたことのない言葉が出て驚く。いつもは「周りの年寄りはみんな嫉妬深い」など反対のことを延々と言っているのに。家族からの接触が一様に制限されて、施設入居者間の「親族からの愛され格差」が無くなったためだろうか?にしても叔母3が1年前と同様独り暮らしだったらと思うとぞっとする。今は介護施設のスタッフに守られているので安心。叔母3もそう思ってくれているといいけれど。叔母3に会えなくなったことは、私たちにとってかえって心の平安をもたらした。何もできることはない、全てを神(施設のスタッフ)にお任せするほかないのだという。

わがやは元々二人とも家で仕事をしているし、駅から遠く車も持っていないので、買い物は生協の個人宅配中心。花粉症なのでマスクの在庫は普段からある。ということで特に生活には変化無し。だが、あれに出かけねば、これに顔を出さねばということが無くなり、心が平安に。この平安な時間をCOVIT-19がくれた時間として普段はできないことに使わなければという気がして、確定申告の期限が延びたのもあり、申告書作成のやり直し。65万の控除を受けられるコースで申告(間違いが無ければいいけど)。クラウドの会計ソフトで簡単にできると言われていたけど、今まで「同意する」ボタンを押すのが怖くてできなかった。やればできたのに!(と今は言える)

故郷に高齢の親がいて、春休みに帰省を考えていた友人たちは、感染から親を守るため帰らない決断をした。わたしもその一人。心配だけど帰れない。実家にインターネット環境があってよかった。Facetimeで顔を見ながら話せるし、ここ数年、1年に一度まとまった時間を一緒に過ごして、IT奴隷としてネットの使い方の特訓をさせてもらった苦労が報われた。老人ホームにはWi-Fiが無いところが大半だと思うけど、わたしたちが施設のお世話になる頃(自分はならないかもしれないが)は、Wi-Fi、ケーブルテレビが施設を選ぶ主要な条件になっているだろうか?