クモの奇妙な世界

クモの奇妙な世界 その姿・行動・能力のすべて (日本語) 単行本 - 2019/8/28 馬場 友希 (著)

「クモのはなしⅠ」「クモのはなしⅡ」という1989年の本を「時間がある時に読んで」と師匠から預かって3ヶ月、読む時間が無く机の上にある表紙を毎日眺めていた。この本を読んだら読みたくなるだろうと「クモの奇妙な世界」を図書館で予約していたら(人気の新刊で順番待ちだった)、とうとう「クモの奇妙な世界」が手元にやってきた。これは2週間で読まなければならない。

いろいろなクモの変わった生態が紹介されている。イソウロウグモの章とトリノフンダマシの章、それらの変わった生態は野外で鳥のカウントの合間に教えてもらっていたので、ふむふむと流し読み。その章の末尾に、最近DNAの解析ができるようになって、進化の系統樹があきらかになった。近縁の種で変わった採餌方法を持つ種類が、「普通ならこの順番で進化してきたのだろう」と思っていたら、DNAの解析結果はまるで違っていた。という部分があり、興味深かった。普通ならこの順番で。。。というのは、ヒトの思考の特性を表しているなあと思って。もしクモが「ヒトの奇妙な世界」という本を書いたら、何を最初に書くだろう。

「クモの奇妙な世界」の中に、当然という感じで「『クモのはなし』という本にも書かれていますが」という記述が数カ所あり、それは今わたしの机の上にある2冊の本では!ああ、早く読まなくちゃと思ったのでした。