自主管理

ユーゴスラビア解体の原因の一つは意外にも「自主管理体制」だったという。「ユーゴスラヴィア—衝突する歴史と抗争する文明」によると。ユーゴは他の国の社会主義とはちょっと違っていて、党のおエライさんが特権階級として君臨するようなこともなく、公平で理想的な社会主義だったように思えるのだけど、その末期には職場での殺人事件が異様に多かったそう。成功も失敗もなにもかもが党の指導のせいではなく自分の責任なので、もし自分以外に責任を転嫁するとしたら、同僚とか身近にいる人にハメラレタと思うしかないのだそう。で、みんな互いに憎み合うようになってしまい、民族感情に火が点いたと。首相とか大統領とか権力の頂点を作るシステムも意味があるのかもしれない。そういう人たちに世の中の不平不満の責任を押し付けられるから。で、この話しのオチはなんだったか、そのために前置きを書いたはずなんだけど、、、忘れちゃった。関係あったか思い出せないけど『イラク 戦争と占領』(酒井啓子著)を買った。やっと図書館の順番が回ってきた「石の花」はマンガながら壮大なスケールの人間ドラマだった。これは自信を持ってオススメ。ぜひ映画化してほしい。