遠藤貝類博物館

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とうとう行った。真鶴に、個人ですごいコレクションを持ってる人がいる、自宅を博物館にしてると聞いていた。そのコレクションを見れば、同定できない貝の名前がわかるかもと思ったのだ。んで、一番の収穫は。。。館長のおじいちゃん(^^)。もー、しゃべるしゃべる。オキナエビスガイを買い付けるために先祖伝来の山と土地を売り払い、若い頃は貝の収集のためにセブ島で現地民と3年間暮らしたそう。伝説の人。貝にやられちゃった人生。あ、貝の方がおじいちゃんにやられたのか。おもしろいお話がいっぱい聞けます。てゆうか強制的に聞かされます。また行こうっと。車を運転して一緒に行ってくれたYさんは「また行けば」って言ってました(^^;)。
遠藤貝類博物館
岩海水浴場を目前に眺める世界のめずらしい貝を集めたミュージアムです。

そのおじいちゃんが去年、米寿のお祝いに本を出版した。今は亡き細谷角次郎という有名なコレクターが自らのコレクションを写生したものを、遺族の方から譲り受けたので「貝類図絵」として1千万かけて自費出版したそう。とっても高かったんだけど、買ってしまいました。写生はまあ、素人なんだけど、とっても正確。ここは押さえないとというところをきっちり描いてある。

描く対象をよく知っているかどうかてのは大変大事で、写真を見てその通りに描くのと、手に取ってこねまわしてできれば外側をむいて中身を見て構造を知ってから描くのでは大違い。たとえばリンゴを描くにしても、自分でリンゴの皮をむいてみたり真横に輪切りにしてみて、リンゴが実は球体じゃなくて、五角柱からできていることに気がついたら。みかんだって、皮の内側に房のひとつひとつがひしめき合い、皮を内側から押し上げてるんだと知っていたら、もうぜんぜん絵は変わってくるでしょう。