遠藤貝類博物館
岩海水浴場を目前に眺める世界のめずらしい貝を集めたミュージアムです。
そのおじいちゃんが去年、米寿のお祝いに本を出版した。今は亡き細谷角次郎という有名なコレクターが自らのコレクションを写生したものを、遺族の方から譲り受けたので「貝類図絵」として1千万かけて自費出版したそう。とっても高かったんだけど、買ってしまいました。写生はまあ、素人なんだけど、とっても正確。ここは押さえないとというところをきっちり描いてある。
描く対象をよく知っているかどうかてのは大変大事で、写真を見てその通りに描くのと、手に取ってこねまわしてできれば外側をむいて中身を見て構造を知ってから描くのでは大違い。たとえばリンゴを描くにしても、自分でリンゴの皮をむいてみたり真横に輪切りにしてみて、リンゴが実は球体じゃなくて、五角柱からできていることに気がついたら。みかんだって、皮の内側に房のひとつひとつがひしめき合い、皮を内側から押し上げてるんだと知っていたら、もうぜんぜん絵は変わってくるでしょう。