出稼ぎ

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CSSとテーブルに悩んで夢まで入れ子になってました。ベジェ曲線の夢はよく見るんだけど(夢の中でも描いてる)点線の四角が無限に入れ子になってる夢は初めて見た!

家で一人で仕事をしていると、対人面でも収入面でも不安でたまらなくなり、求人広告を見て応募して出稼ぎに行くことがあります。あるとき、茅ヶ崎でPhotoshopを使う仕事というコピーに目が留まり、電話して面接を受けました。そこは某電源系企業の試験所でした。「じゃ、採用です。こっち来て」と連れていかれたのが、敷地の隅っこの掘っ立て小屋。

それから数ヶ月、そこに一人朝から晩まで閉じこめられ、仕事と格闘していました。そして時々は遠く離れた事務棟にコーヒーを恵んでもらいに行く事を許されていました。一人でいるのが不安で出稼ぎに来たのに、ここでも一人か。。。コーヒーカップを片手にフラフラ敷地内を歩いていると、資材置き場の陰に野良猫の親子を見かけました。

「きみたち、なにしてるの?」と声をかけると、まだちっちゃな子猫たちは、興味しんしん、でもこわい。わたしはそばに生えていた草を抜いて右手に持ち、身をかがめて子猫たちに近づいた。ほら、おもしろいでしょ。あきらかに、なんだろ、なんだろって見てるのですが、10cm近づくとむこうも正確に10cm下がる。

わたしは左手に持っていたカップを地面に置いて、ほふく前進。わるい人じゃないんだよ〜といいながら。あやしい、あやしい、変なやつ。ジリジリを間を詰めていき、もうちょっとで触れるというところで、ダマサレナイゾー!!と子猫たちは四方に散ってしまった。

あ〜あ、おしかったな。立ち上がって服に付いた砂をハラって振り向くと。。。さっき置いたコーヒーカップの周りに子猫たちが集まってるではないですか。ナンダコレ、ナンダコレ。カップの匂いを嗅いだり、猫パンチで叩いてみたり。やられた!後ろに回られていたとは。

「チョット!!あんたたち、なにやってんの!」さっきまでとは別人のわたし。ほーら、やっぱり悪い人。ばーか、ばーか。子猫たちは逃げてった。ハー、なにやってんだろ。

たぶん誰にも見られてなかっとおもう。その後、構内で会う実験作業員のおじさんたちがなんとなーく笑いをこらえているように見えたのもきっと気のせい。