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yo氏と浜見平団地にて。この古い公団の団地は緑がよく手入れされていて好きな場所。老朽化が進んで建て替えられるらしいけど桜はこのままでいてほしい。同じ木を撮っているオジサンがいて「あ、風やんだ。今ですね!」とか「あと2,3日後が満開だね」とか言葉を交わした。花壇のふちに腰掛けて花を見上げていると、通り掛かりの知らない人が「あら、きれい」と立ち止まって並んで腰掛けて一緒に見た。


桜は遠くから見るとベールをかぶった女性のようだけど、下から見ると平面的で花と枝は空に散らばる模様のよう。ずっと見ていると、単純化され幾何学的な模様となって記憶に残る。それは江戸千代紙のようだとおもう。子どものころ、父が東京に行くたびにいせ辰の千代紙をお土産に買ってきてくれた。それで祖母がお人形を作ってくれて「この模様が好き、この色がいい」と話してくれた。祖母の好みは紫の花がストライプ上に配置されているものだった。大人になってからは自分でお店に行って買うようになって、何に使うというわけではないけれど、時々出してながめる。