はしけに設置されたクレーンで、漁港周辺の海底の砂をさらい
手前のはしけに乗せる。
ときどき海底に頭を突っ込んで、はしけを移動させる。3本の柱は、はしけを海底に固定させる釘のようなもので、移動するたび上げ下げする。
たまった砂は侵食はげしい白樺ポイントの沖へ運ばれる。
いってらっしゃい。
一日の作業が終わると、クレーンは海水で自分のはしけを洗い、漁港の中へ帰って行く。竿をさして移動する船のように、クレーンが海底を刺して動く。それが、意外と速い。はしけが、タグボートでゆっくり引かれるのしか見た事がない人にとっては、想像できない機敏さ。
しゅんせつ船を撮って振り返ると、知らない人に話しかけられた。「今日はあんなに夕陽がきれいなのに、あなた、反対側ばかり撮ってたでしょ?」「ええ、ほんとに夕陽がきれいですね(さからわない)」「あたしは毎日見に来ているの、日によって全く違うのよ」「そうですね、今日はまた一段ときれいですね」納得してもらうために、夕陽も撮って見せた。