著者の両親(島尾敏雄・ミホ)は1980年頃、茅ヶ崎に住んだこともあったのですね。駅から扇状に広がる海への道のひとつで、車1台がやっと通れるくねくねした道、まばらながら人通りの絶えない道。ああ、あの道ですね。カトリック茅ヶ崎教会をのぞいて、ダークな茅ヶ崎案内。茅ヶ崎は「いいね」って言われること多いけど、まあ住民としては町おこし的な理由からもいいことにしておきたいが、ほんとはそんなでもないってわかってるのか?ふと不安になることも。こうやってズバリ言ってくれると、ちょっとスッキリするね。
よその国の遊びと生活様式を真似してる若者の暮らしが、この地域の歴史から培われた景観との調和などお構いなしの。。。って膝打って笑ったね。でも歴史っていったって、戦災で焼けなかったから古く見えるけど、実は何もない砂丘だったんだよね。。。真似されるほど強いイメージのライフスタイルの方が勝ちってことか?南欧風の家なんか建てちゃって、おまえら負けてんだぞってこと?
著作物を読むと著者は暗い人のような印象を受けるが、中華図案シリーズの写真は明るくて大好き。podcastでしまおまほちゃんの話を聞くと、お父さんはおもしろい人らしいし。まあ美術やる人って、辛口な人多いんですよ。
話は変わりますが、園子温監督は「愛のむきだし」で、なんで茅ヶ崎カトリック教会をロケに使ったのでしょう?映画見てて驚きましたよ。えっあの尖塔は!「エルマンボ」の方角から見た図書館の前の教会やん!またまたなんで、カトリック教会はあんな映画(わたしはいい映画だとおもいますが)のロケに使うことを許可したのか?いやいやカトリック教会すげえ、ともおもいますけど。